遺贈と遺産分割


©新潟県新潟市神田公認会計士・税理士事務所
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遺贈とは、遺言によって、財産の全部または一部を贈与することをいいます。遺贈には「包括遺贈」と「特定遺贈」があります。

 

包括遺贈とは、財産の全部または一部を包括的に与えるものです。例えば、「財産総額の3分の2を妻Aに与える」「全財産の20%を孫Bに与える」など割合を指定して遺贈することができます。包括遺贈で財産を取得する者は、指定された割合に対して相続人と同じように権利を持つことになります。但しプラスの財産だけでなく、債務についても指定された割合に応じて負担する義務が生じます。

 

特定遺贈とは、相続財産を特定して遺贈するものです。例えば「自宅の土地を長男Cに与える」「○○銀行の預金を孫Dに与える」など具体的に財産を特定して遺贈する方法です。特定遺贈によって財産を取得する者は、遺言で特定された財産を取得する権利が生じます。

 

 

遺産分割の方法

 

遺産分割には主に「現物分割」、「換価分割」、「代償分割」の3つがあります。

 

現物分割とは、「A市所在の土地はBが相続する」「C銀行の定期預金はDが相続する」といったように相続人それぞれが取得する財産を具体的に決定する方法です。多くの相続で一般的に行われるのがこの方法です。

 

換価分割とは、相続財産を処分し金銭に換えた後、その金銭を相続人の間で分割する方法です。この方法では金銭による分割によって相続人間で平等な分割ができるというメリットがある一方、財産の売却に時間がかかる場合や意図した額で売却できない場合の他、売却した場合にも所得税や住民税が課税されるなどのデメリットがあります。

 

代償分割とは、特定の相続人が多くの財産を相続した場合に他の相続人に対して金銭等の代替資産を与える方法です。例えば、相続財産のほとんどが事業用資産の時、それを相続した長男が、次男に対して相続分に見合う金銭を支払う場合などです。この場合には長男に金銭等の十分な支払能力があることが求められます。