代襲相続


©新潟県新潟市神田公認会計士・税理士事務所
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相続分についてはいくつか注意すべき点があります。

 

①代襲相続がある場合の相続分

 

 「代襲相続」とは相続人となるべき人が被相続人の死亡前に亡くなっている場合、その人の子が相続人になることを言います。具体的には、親より先に子が死亡している場合に、孫が相続人となるケースです。代襲相続は本来相続人となるべきだった人のいわば身代わり相続ですので、代襲相続人となった孫は子と同じ第1順位の相続人となります。尚、子も孫も死亡している場合で曾孫いる場合にはその曾孫が相続人となります。

 

②代襲相続は兄弟姉妹にも起こる

 

子が先に死亡した場合に孫が相続人になるという典型的なケースの他、兄弟姉妹についても代襲相続が起こる場合があります。被相続人に子がなく、父母等もすでに死亡している場合に兄弟姉妹が相続人となりますが、その兄弟姉妹が死亡しているケースです。この場合は兄弟姉妹に代わって、その子供(甥・姪)が相続人となります。但し、兄弟姉妹の場合には代襲相続は甥・姪の段階で打ち切りとなります。この点は子から孫さらに曾孫へと代襲相続が続く子の相続とは異なります。

 

③半血兄弟姉妹の相続分は全血兄弟姉妹の相続の2分の1

 

全血兄弟姉妹とは被相続人と父母の両方を同じくする兄弟姉妹であるのに対し、半血兄弟姉妹とは父母の一方だけを同じくする兄弟姉妹を言います。いわゆる異父・異母兄弟姉妹のことです。この場合、半血兄弟姉妹の相続分は全血兄弟姉妹の2分の1となります。

 

例えば夫死亡時、遺産総額1億2千万円、相続人が配偶者(妻)、夫の兄(半血兄弟)、夫の弟・妹(全血兄弟)の場合、相続分は以下のとおりになります。

 

妻・・・・・・4分の3(相続財産:1億2千万円×3/4=9000万円)

 

夫の兄(半血)・・・・20分の1(=1/4×1/5)

(相続財産:1億2千万円×1/20=600万円)

夫の弟(全血)・・・・20分の2(=1/4×2/5)

(相続財産:1億2千万円×2/20=1200万円)

夫の妹(全血)・・・・夫の弟(全血)と同じ(相続財産:1200万円)

 

④嫡出子と非嫡出子の相続分は同じ

 

認知を受けた非嫡出子(正式な婚姻関係にない男女の子)は嫡出子と相続順位も相続分も同じとなります。以前は、非嫡出子の相続分は嫡出子の相続分の2分の1とされていました。しかし平成25年9月4日付最高裁判所の違憲決定を受けて取り扱いが変わりました。

 

⑤先妻の子と後妻の子の相続分は同じ

 

被相続人夫に先妻と後妻があり両方に子がいる場合、相続分は同じです。尚、先妻が生きている場合でも相続時に配偶者ではないため相続権はありません。